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勇敢な娘たちに
集英社
アリス・ウォーカー
ISBN408773384X
ピュリッツアー賞、全米図書賞ダブル受賞作家!!
行動するアメリカ黒人女性作家の良心の叫び!!
『カラーパープル』など衝撃的な作品の背景、愛する家族、
人種差別への怒り、カストロ首相との出会い、アメリカの対イラク政策批判・・・・
胸をうつ感動のエッセイ集。
★道の途中で★
ここまでやってきてそこから
もう一度、わたしは足を踏み出す
この暗く、不思議な道に
そこからわたしは始めたのだった。
世界の愛、女と霊、そして男の愛を信じて。
すべてがうまく行かず
わたしは新しい時代に入った
古い道はおもちゃ、ステージに飾られた家々
色塗られ、とっくに忘れられたものと見なして。
そして私は愛と怒りを見つける。
いまの世界には怒りを
だがこれからの世界には
去年よりもいまもっと愛を
そしてつねに以前より自分を憐れまないこと
なぜならわたしは知っている
より鮮明な光の中に
神秘の力があることを。
そして道を求める途中、この場所で
わたしは歌を待つ。
詩を書くわたしの手は
一晩中
静かに紙の上。
喉にある詩、手にある詩は鳴り響いている!
激しい嵐を鳴り響かせながら!
ミュリアル・カイザー(1913〜1980 アメリカ詩人)
謝辞
アクティビズム(行動主義)を信じることに関し、最初に感謝を捧げたいのは、
わたしの四代前のメイ・プールである。
メイ・プールおばあさんは、北アメリカの南部で奴隷にされて十九世紀を
生き抜いた人で、わたしの父が十一歳のとき、125歳で亡くなった。
彼女の霊は強靭だった。そしてわたしはその一部をはっきりと継承しているらしい。
わたしのことを地方新聞で読んだある白人の老婦人は、メイ・プールの子孫だとわかったという。
その女性は四分の三世紀も前に、結婚祝いの贈り物としてメイ・プールを与えられたという人で、
年取ったその女性と夫が亡くなる前に、わたしが老人養護ホームに訪ねると、
彼女はメイ・プールの写真をわたしにくれた。現存するたった一枚の写真である。
写真のメイ・プールは明らかにかなり老いていて−−彼らの話では90歳代だったろうという−−
杖に寄りかかっている。
しかしわたしはその目に、彼女を奴隷として所有したほとんど全部の主人たちの葬式に
でるまで生き抜いた、姿勢と勇気を見た。
(本書より)
目次
謝辞
序 世界の愛を信じて
第一部 あなたが天国へ行きたがるたった一つの理由は・・・
第二部 わたしたちがほんとうに愛するものは、救われる
第三部 勇敢な娘たちに何を与えることができるだろう?
第四部 トルコ石色と珊瑚色
第五部 理解の成長
第六部 自分を救う
第七部 フィデルを抱きしめて
著者紹介
アリス・ウォーカー
Alice Walker
1944年、アメリカ南部ジョージア州の
貧しい農家の8人兄弟の末っ子に生まれる。
奨学金を得て、大学へと進む。
1983年、『カラーパープル』(集英社文庫)がピュリッツアーと全米図書賞をダブル受賞。
その後、『いい女をおさえつけることは出来ない』(集英社文庫)、
『わが愛しきものの神殿(上、下)、『喜びの秘密』
『父の輝くほほえみの光で』(以上、翻訳単行本 集英社刊)などを発表。
現代アメリカを代表する作家のひとりである。
2000円(税別)
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