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倚りかからず
筑摩書房
茨木のり子
ISBN4480803505
「もはやいかなる権威にもよりかかりたくはないながく生きて心底学んだのは、それぐらいじぶんの耳目、
じぶんの二本足のみで立っていて、なに不都合のことやある。
よりかかるとすればそれは椅子の背もたれだけ」
(「よりかからず」より)
静に激しく紡ぐ七年ぶりの書き下ろし12篇を含む珠玉の15篇。
静かに激しく紡ぐ、7年ぶりの最新詩集。
人生のなかばに差し掛かった人のための本のように店員1号は思った。
これも最近流行の癒し系の本だろう。いい感じだねェ!
もはや いかなる権威にも倚りかかりたくはない
ながく生きて 心底学んだのはそれぐらい
自分の耳目 じぶんの二本足のみで立っていて
なに不都合のことやある 倚りかかるとすれば それは 椅子のせもたれだけ
(「椅りかからず」より)
本書あとがきより
ある日、内蒙古からの航空便が届いた。
Hという日本の青年からのもので、「植林のボランティアのため、
内蒙古に一年滞在、こちらで読むためにあなたの詩集を一冊持って
きたのです。」
と書かれていた。もちろん未知の青年で、推定年齢ニ十五歳。
簡潔だが感情のこもったいい手紙だった。
こういう若者もいるのだと知って、びっくりもし、モンゴルの
全方位のもと、天空にひろがる満点の星々も想像たれたのである。
(茨木のり子)
茨木のり子著作目録
1995年「対話」※(不知火社)
1958年「見えない配達夫」(飯塚書店)
1965年「鎮魂歌」※(思潮社)
1967年「うたの心に生きた人々」(さ・え・ら書房)
1969年「茨木のり子詩集」<現代詩文庫20>(思潮社)
1969年「おとらぎつね」<愛知県民話集>(さ・え・ら書房)
1971年「人名詩集」※(山梨シルクセンター出版部)
1975年「言の葉さやげ」(花神社)
1977年「自分の感受性くらい」(花神社)
1979年「詩のこころを読む」(岩波ジュニア新書)
1979年「寸志」(花神社)
1983年「現代の詩人7茨木りの子」(中央公論社)
1986年「ハングルへの旅」(朝日文庫)
1986年「うかれがらす」<金善慶童話集・翻訳>(筑摩書房)
1990年「韓国現代詩選」<編訳>(花神社)
1992年「食卓に珈琲の匂い流れ」(花神社)
1994年「おんなのことば」(童話屋)
1994年「うたの心に生きた人々」(ちくま文庫)
1994年「一本の茎の上に」(筑摩書房)
(※は入手困難のもの)
著者紹介
茨木のり子(いばらき・のりこ)
一九ニ六年大阪に生まれる。
詩人。一九五三年、川崎洋氏と詩誌「櫂」を創刊、
一九九九年現在、三十三号を数える。
目次
木は旅が好き
鶴
あのひとの棲む国
鄙ぶりの唄
疎開児童も
お休みどころ
店の名
時代おくれ
倚りかからず
笑う能力
ピカソのぎょろ目
苦しみの日々哀しみの日々
マザー・テレサの瞳
水の星
ある一行
1800円(税別)
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