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日本座敷の工法
理工学社
佐藤日出男
ISBN4844534696
■床の間、床脇、書院等の座敷飾りに代表される日本座敷の空間は、
知られているように、日本建築の発達、推移変遷の歴史の上に
成立しているものです。したがってそこには深い経験と実証に裏付けられた
知恵が集積されていて、そのまま日本建築の特質として語られています。
今日では、たとえば新建材の利用、電動工具の使用、新構法の導入、
建築技術に携わる人々や施主をとりまく社会経済環境など、建築に
関する話題は少なくありませんが、現在の木造建築に関していえば、
これらによって従来からの設計、施工技術の本質が揺らぐものとは考えられません。
これは素木造りを基本とする日本家屋が、わが国の気候、
風土に順応した建築で、古くからわれわれ日本人の日常生活の器として、
また、風俗、習慣、思想など文化的な営みの拠り所として永い伝統を保ち、
今日まで守り伝えてきたからでもありましょう。
●日本座敷について日本建築を構造手法の面からみると、いうまでもなく、
素木(しらき)造り、真壁構造とするのが特質であるが、たくさんの部材を使って、
部材相互のあるいは他部材との取り付けに微細を尽くす木組みの工作が多く、
これによって全体を架構して行くことも特徴の一つである。
また、柱は主要構造部材であるが同時に化粧材をも兼ね、
造作材は一室同樹種を原則とするなどが特質である。
一方、室内構成の手法についてみると、旧来のそれと意匠の創意こそれ、
現在の日本座敷でも床の間、書院、床脇などの座敷飾りを設ける。
このような家作の制の起りは、広く知られているように鎌倉、室町など、
政権が武家に移ってからのことである。
(本文より)
目次
▲日本座敷
日本座敷について
真・行・草の建築
日本建築と木割り法
日本座敷の木割り
部材の仕様
▲内のり造作
一般事項
柱について
敷居の工作
鴨居の工作
敷居、鴨居のひかり方
長押の工作
付け鴨居、無目、畳寄せ他
▲天井
一般事項
天井の形と種類
天井回り縁の工作
竿縁の工作
天井板の取付け
天井の釣り方
格天井他
▲床の間
一般事項
床の間の種類
床柱の工作
床框の工作他
▲床脇
一般事項
床脇部材の木割
床脇部材の工作他
▲書院
一般事項
平書院の納め方
付け書院の納め方
書院部材の木割他
▲縁側
一般事項
縁側各部の木割と工法
縁板の張り方
縁側の屋根
化粧屋根裏の木割と工法他
日本座敷の工法 理工学社 佐藤日出男
3100円(税別)
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