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大工力
理工学社
黒田重義
木は引きつけて締める!
棟梁が語る木屑まみれの構造理論。
大工の黒田重義さんとは、わたしが建設省建築研究所に
在籍していた昭和60年ごろからのつきあいである。
会うたびごとに、長々と建築の話ばかりしている。
黒田さんはこれまで、あちこちでいろんな人と建築の話をしてさた。
そんな話が1冊にまとめられたのがこの本である。
かれが冒頭で告白しているように、たしかに黒田さんの話は
あちこちに飛ぶが、50年以上建築をつくり続けてきたプロ、
しかも第二次世界大戦以前の徒弟制度という職人養成システムが
輩出したプロの話は、もはや滅多に開けない貴重なものであり、
ぜひ一読をお奨めする。
わたしと黒田さんが会って話をすると、毎回決まって、第二次世界大戦前
の建築の世界と、大戦後に建築基準法の下で再編された建築の世界を
比較対照する。その中で黒田さんはいつも、戦後の建築の世界について、
わたしに難しい問いかけをしてくる。
黒田さんがこの本のあちこちで語っていることの根底には、
これと同様の問いかけがある。
読者各位には、本書の各ページでこの問いかけを思い出して
21世紀の建築界のあり方に思いを馳せていただきたいと思う。
(室田達郎 (財)日本住宅・木村技術センター試験研究所長)
序章 わたしの建築哲学
1.建築の技術について
2.住まいづくりについて
第1章 近代架構による空間
1.先人たちの大型木造に学ぶ
2.忘れられた技術
第2章 伝統技術とその応用
1.伝統技術の文脈
2.伝統が蓄積した技術の再生
3.隅合掌の新しい展開
第3章 伝統技術と先端技術の統合
1.木造立体トラス
2.組み込み式立体トラス
3.木造ハイブリッド構造
3800円(税別)
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