| 父の道具箱
DAD WAS A CARPENTER
A father,a Son,and the Blueprints
for a Meaningful Life
角川書店
ケニー・ケンプ
全米が感涙にむせんだ家族の絆。
ライターズ・ダイジェスト賞、自費出版部門グランプリ
父の道具箱には全てが詰まっていた。
そのことを理解するには、長い年月が、必要だった 父はすでに亡い。
何ものにも代え難い家族の記憶
インターステート5号線を南に走りながら、この日の記憶が
佳きにつけ悪しきにつけ生涯ついて回るであろうことはわかっていた。
望むらくは佳い思い出であってほしい。
だが、わたしは現実家である。辛い1日となるに違いなかった 。
私の悲しみは父の死から四ヶ月を経たクリスマス前日、
この雑然としたガレージではじまった。
私はここで、父が自身と私の人生を築いた資材に囲まれ、
父の鋭く厳しい視線に睨まれて育った。
私は何の変哲もない禄の合板を手にして立ちつくした。
物言わぬ一片の板切れは、生涯、自分の器量を知らずに逝った
父の大きさを雄弁に語っていた。
思えば、やっぱり、父は大工だった。
(本文より)
目次
1 青写真
2 刷毛
3 巻き尺
4 結線
5 鋸
6 接着剤
7 ドリルの刃
8 T定規
9 コンパス
10 下げ振り
11 電源
12 鑿
13丸鋸
14 万力
15 墨壷
16 釘
17 鉋
18 ハンマー
1300円(税別)
|