黄金時代 椎名誠
黄金時代
文芸春秋
椎名誠


三十人ほどの不良ども俺と角田をとり囲んでいた。
話らしい話もないままに、
角田はいきなり自分の鞄を投げつけてきた。
突然だったので少々怯んだ俺の眼前に角田の蹴りがきた。
力を込めた飛び込み気味の前蹴りだったが、
それが当たっていたら俺は間違いなく
鼻か顎のあたりを撃たれ、転倒して
あっけなく戦意を喪失していたのだろう。
でも当たらなかった。当たれば効果的なこの
角田の先制攻撃がはずれたために、
俺の人生の進むべき方向の何かが少し変わった。
喧嘩とはそういうものなのだろう。

(本文より)

男臭さが漂う、どこか懐かしい匂いのする1冊。

1333円(税別)
黄金時代 椎名誠 単価1,333円 購入数

備考
ご注文はメール、またはPhone(0120−32−3746 ミナヨム)までお願いいたします。
配送システム
配送システムのご案内
    メール    
戻る