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卒業式まで死にません
女子高生南條あやの日記
新潮社
南條あや
ISBN 410439601X
初めて手首を切ったのは、
中学1年のときでした。
「わたし」だったかもしれない「伝説」の少女
女子高生南條あやの日記
死を選ぶまでの過激にポップなモノローグ
と
*帯の写真は生前彼女が一番気に入っていた写真である。
《詩》
死の前日(1999年3月29日)に書かれた詩
■名前なんかいらない
起きなくてはいけない時間に起きて
しなくてはならない仕事をして
名前を呼ばれるなら
誰にも名前をよばれたくない
何もかもを放棄したい
そして私は永遠に眠るために今
沢山の薬を飲んで
サヨウナラをするのです
誰も私の名前を呼ぶことがなくなることが
私の最後の望み
■頭痛
頭痛の原因は
分り切っていることで
治そうとも思わない
この痛みは私にかせられた償いの一部
あの子を殺したから
私は軽くからかっているつもりでも
あの子は自らの命を絶つほどに辛いことだったんだ
生涯私はこの頭痛と付き合ってゆく
あの子の痛みを一部
ホンの一部
■私のことを
私が消えて
私のことを思い出す人は
何人いるのだろう
数えてみた・・・
問題は人数じゃなくて
思い出す深さ
そんなことも分らない
私は莫迦
鈍い痛みが
身体中を駆け巡る
これを書いた当事者である南條さんは、もうこの世にいない。
そういったことを知った上で読み出したにもかかわらず、私は何度も
「これって、その後、活躍することになった作家の若かりし頃の日記?」
と思っては
「いや、そうではない。これは“栄光の記録”とは少し違うんだ」
と自分に言い聞かせなければなりませんでした。
(中略)
それはひとえに、南條さんという人が表現すべき“自分”を持ち、
さらにはそれを人に伝達すべき“ワザ”を持っていたからです。
(香山リカ氏の「解説」より)
■著者紹介
南條あや
1980年8月13日生まれ。本名・鈴木純。
南條あやはハンドルネーム。
中学一年のときに初めて手首を切り、以降何度もリストカット、
自殺未遂を繰り返す。高校時代、バソコンを手に入れたのを
きっかけに、インターネットで身辺雑記や精神科入院日記を公開、
人気を博す。ネットアイドルとも呼ばれ、雑誌『GON!』に連載を持ったり、
テレビの取材を受けたりした。
1999年3月30日、他界。享年18歳。
卒業式まで死にません 新潮社 南條あや
1200円(税別)
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