サッカー監督という仕事 新潮社 湯浅健二

FIFAワールドカップ
  サッカー監督という仕事
新潮社
湯浅健二

トルシエ監督から少年サッカーのコーチまで、すべての分野の
監督の秘訣!
指揮官の腕の見せ所はどこなのか?!
日本代表やJリーグの試合も織り交ぜながら、
「監督のやるべき仕事」を分かりやすく伝授する。
サッカー監督に学ぶリーダーの条件!

チャンピオンの条件。それは、優れた攻守のバランスである。
そして、長丁場のリーグで優勝戦線にとどまるためには、選手全員の守備に対する
意識の高さ、つまり安定した積極守備が 「スタートライン」だと、私は考えている。
そのことは、ヨーロッパのプロコーチたちとも一致する考え方だ。それはそうだ。
相手からボールを奪い返すという「守備の目的」を達成しなければ攻撃をはじめる
ことさえできないのだから。モダンサッカーでは、全員攻撃、全員守備は当り前。
そこでは、選手全員が、攻撃から守備へ、また守備から攻撃へと、スムーズに、
素早く切り替えなければならない。フリーキックやゴールキックなどでの中断を除き、
プレーが流れているなかでの守備から攻撃への切り替えは、
比較的積極的なものになるのが普通である。
それは、相手からボールを奪い返したという、自分たちの守備プレーが
成功した瞬間であり、「よしっ、いくぞ!」と、意気が揚がるからだ。
逆に、攻撃から守備への切り替えは「心理的に重いもの」になる。
相手にボールを奪い返され、今度はつらい守備に入らなければならないのだから
当然だろう。
だからこそ、「守備の意識」を高く保ちつづけることが、
長いリーグ戦を勝ち抜いていくための大事な要素になってくるのである。
攻撃こそ最大の防御なり、という格言がある。相手が、守備ラインに
へばりついてしまうくらい攻め込めば、物理的に押し返すことは容易ではなくなる、
だから、それが一番の防御だということだが、それは現象面にしか過ぎない。
その本当の意味は、攻守にわたって積極的に(攻撃的に)プレーすることで、
相手を、消極的で受け身の心理状態に押し込んでしまうというところにある。
つまり、攻撃こそを、攻守にわたる積極プレーと解釈するのである。
そしてその基になるのが、相手のボールを次々と効果的に奪い返してしまうような
積極的(攻撃的)守備というわけだ。「さあ行くぞ!」と、相手が押し上げようとしても、
すぐにボールを取られてしまうものだから、攻撃で足が止まり、
「(心理的な)悪魔のサイクル」に落ち込んでしまう。
それが結果として、自分たちにとっての最大の防御になるというわけだ。

(「W 守りの戦術的エッセンス」より)

目次
T 監督の資質
U 何よりもまず大切なこと
V 攻めの戦術的エッセンス
W 守りの戦術的エッセンス
X サッカーという心理ゲーム―心理マネージメントの方法
Y 「才能」をいかに使うか―スター・マネージメントの難しさ
Z 監督が試合でやるべきこと

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湯浅健二 新潮社 1400
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サッカー監督という仕事 新潮社 湯浅健二 単価 1,400円 購入数

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