OK?ひきこもりOK! マガジンハウス 斎藤環   OK?ひきこもりOK!
マガジンハウス
斎藤環
ISBN 4838714394

ひきこもりの正しい認識と対処法
原因・背景・対処法・・・
ひきこもり現象を読み解く!
ひきこもりを知ることは、我々自身を深く知ることだ

時評+対談 この日本的現実の本質に迫る!!
上野千鶴子・宮台真司・春日武彦・村瀬学・東浩紀

ひきこもり問題は、いまだ語り口すら定まらないまま、依然として 境界領域に
属する問題であり続けています。 公式的には病名ではないとされながらも
治療場面では病名的な扱い を受けていたり、あるいはその言葉を
使用すること自体を忌み嫌う 臨床家がいたりなど、専門家ですら
扱いかねているのが実情でしょう。
いや、そもそも「ひきこもり」については、いったい誰が「専門家」 なのか、
それすらもよく判らないという問題もあります。
しかし私は、その状況を必ずしも嘆いているわけではありません。
むしろ私は「ひきこもり」が、はやばやと一握りの「専門家」に
独占されてしまうことをおそれています。
私たちが知っているのは、疾患として治療の場面にあらわれる
ひきこもり事例についての部分的な知識に過ぎません。
治療場面に現れることなくひっそりとひきこもっている人たち、
あるいは、確信を持って充実したひきこもり生活を送っている人たち
については、私たちは憶測するほかはない。
家族も、支援者も、みな「ひきこもり」の一側面を知っているに
過ぎないのです。性急な価値判断による「ひきこもり」の否認は、
もはやまったく無効である。むしろ「ひきこもり」を疎外しようと
する姿勢そのものの中に、われわれ自身「病理」が投影されている
可能性を疑ってみよう。 その存在を正確に認識し、ひとまずは受け入れること。
常にこの 地点に立ち戻りつつ、われわれはできるだけ具体的な対話を、
「ひきこもり」当事者と試み続けなければならない。・・・・・
(本書より)

目次
第一部 対談編 
 第一章 〈ひきこもり〉から何が見えるか
 第二章 学校を超えて
 第三章 流動性・バーチャル・コミュニケーション
 第四章 ひきこもり系の精神分析
 第五章 いま必要なのは個人の「演技指導」か「共同性」の再生か
 第六章 もう人間はうんざりだ
第二部 思春期「専門医」の時事的なつぶやき
 時評@ 疎外される「ひきこもり」他
 時評A 専門家はどこに?「いじめ」が生む深刻なPTSD
     思春期問題にかかわるための作法・訪問指導の抱える問題

OK?ひきこもりOK! マガジンハウス 斎藤環

1500円(税別)



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