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誰も書かなかった日本医師会
草思社
水野肇
ISBN4794212372
■五十余年にわたる日医の実態を武見太郎、
坪井栄孝現会長ら歴代会長たちの初めて明かされる言行から炙り出す!
反官僚の気位高き頑固者と医療費増にしか関心のない「欲ばり村の村長」たち。
一目置かれる圧力団体「日本医師会」「むかし陸軍、いま総評」と
いわれた時代があった。いまからいえば三〇年以上も前の話だが、
この言葉をもじって「むかし総評、いま医師会」と言った自民党の
ある幹部がいた。もちろん総評と医師会はまったくちがう団体である。
比べる対象ではない。この言葉を私に話したのは小選挙区による
選挙の直後で、その自民党氏は「もっとも、いまにはじまったという
わけではないが・・・・」と付け加えた。
つまり、言いたかったのは「圧力団体である」ということのようだった。
日本医師会==。会員15万人、年間予算160億円、
160人の事務局員の組織である。とくに大きな組織というわけ
ではないが、会員が医師だというのが特徴といえば特徴で、
職能団体である。医師会の集団が世間から一目置かれる理由の
ひとつとして、人間は患者として医師にたいしたときに、
どうしても“弱い”という理由をあげるひとが多い。
医師と患者は対等だといっても、それは理屈の上のことで、
病気になって医師の診断・治療を受ける際には、患者は医師に
たいして弱い立場になるというわけである。
これはそのとおりだと思うが、この点は一対一の医師対患者の
関係で、医師会対政党といったような集団同士の関係には当て
はまらないと思う。では、いったい何が医師会に一目置かせる理由なのだろうか。
(本書プロローグより)
目次
第1章 戦後医療行政ののはじまり
吉田内閣誕生の舞台裏
武見を支えた牧野・吉田の政治人脈
武見の説得で和田博雄が農相に他
第2章 反官僚・反自民
戦後の「医療政策空白時代」
満を持しての会長就任
医師の自由を侵す「二重指定制度」
医療国有化への反発他
第3章 欲張り村の村長たち
医師優遇税制に不満の声が高まる
二五年続いた優遇税制が撤廃
医師会員の三分の一は“欲張り村の村長”他
第4章 医師優遇税制撤廃
医師会員の関心は医療費と優遇税制
「勉強は分厚い本でするものじゃない」
武見、胃ガンに倒れる
死ぬまで会長をやりたかった武見他
第5章 医療費亡国論
「開かれた医師会」を掲げた花岡
老人医療費問題が浮上
自民党に押しきられた老人保健法他
第6章 老齢医療の問題
キングメーカーは東京都医師会
医療費増の問題の本質には触れず他
第7章 「家庭医」構想をめぐって
阪神淡路大震災の被災地を訪問
薬価差益か医師の技術料か他
第8章 医療のグランドデザインへ
与党はあくまで東京都医師会
福井への既定路線に反発が強まる
会長選で露呈した金権体質他
誰も書かなかった日本医師会 草思社 水野肇
1700円(税別)
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