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中野孝次の論語
海竜社
中野孝次
ISBN4759307486
やさしい読みやすい役に立つ現代人のための論語!!
「わたしは十五の年から論語に導かれて生きてきた」
ここにはあるべき人間像と揺ぎない人生の指針がある。
子曰く、学んで時に之を習う、亦説しからずや。
朋あり遠方より来る、亦楽しからずや。
人知らずしてうらみず、亦君子ならずや。
開巻第一番にこういう文章があるから、『論語』はたのしくなるのである。
文章というよりこれは詩であって、声に出して唱していると、学問という
未知の奥深い世界に誘われてゆく期待感とよろこびが湧いてきて、こころが踊る。
これはわたしの私家版『論語』である。本来なら世に問うべき性質のもので
ないかもしれないが、こういう自分本位な『論語』の読み方も、あるいは人が
『論語』に親しむに至る一助となるかもしれぬと思い、敢えて出すことにした。
『論語』の読み方、受け入れられ方も、時代とともに変るのが当然だろうと
考えるせいでもある。とにかく在来のままでは、『論語』にどう取り付いたら
いいかわからぬ人が、今ではおそらく日本人のほとんどだろうから。
わたしが『論語』を読み始めたのは古く、十五歳の年からだった。
十五の年で、むろんよくわかるはずもなかったが、それでもいくつかの言葉は
心にやきつき、以後なんらかの形でわたしの行動をみちびく基準となった。
「巧言令色鮮し仁」とか、「一箪の食、一瓢の飲」とか、「己れを行うに恥り」とか、
そういう箴言ふうの言葉は、覚えやすく、一度心に入ると忘れられず、生涯にわたって
わたしをみちびいた。『論語』にはそういう一度覚えたら忘れられぬ箴言ふうの
いい言葉がたくさんある。それらの言葉を紹介して、なじんでもらうために
少しでも役立てば、わたしの願いは達せられる。
(本書まえがきより)
目次
1 己を行うに恥じあり
自分という人間の恥辱となることは、自分の全部を賭けても
行わない
2 楽しんで以って憂いを忘れ
目に見えない真実を求めることこそ、人生最高の楽しみである
3 過っては即ち改むるに憚ることなかれ
過ちは早く改めないと、悪が日ごとに大きくなる
4 剛毅朴訥、仁に近し
甘い弁舌で人の気を引く人には気をつけた方がいい
5 人はらずしてうらみず
人に認められないことより、自分の力不足を患えよ
6 死生有命、富貴在天
7 知る、とはどういういことか
8 後生畏るべし
9 君子、多ならんや。多ならざるなり
10予は一以ってこれを貫く他
中野孝次の論語 海竜社 中野孝次
1800円(税別) |
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