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民間校長、中学改革に挑む
日本経済新聞社
藤原和博・天野一哉
ISBN4532164362
「よのなか」科が日本の教育に風穴をあける!!
東京都の公立中学校で初の民間人校長誕生。
リクルートの幹部がなぜ?目指す学校革命とは?
成熟社会を生き抜くために、自分の知識や経験や技術を、
変化する状況に応じて自在に組み合わせ、編集できるチカラを「情報編集力」と呼ぶ。
私は、「情報処理力」と「情報編集力」をバランスよくつけてあげることが、
学校教育でもっとも大切なことだと考える。この本には、そのためのヒントが
いっぱい詰まっています。この本を、「子どもたちの未来」のために行動しようとする、
立場をこえた、すべてのの個人に贈ります。
藤原和博
★民間人が校長になることが、そんなにたいそうなことだ
ろうか?
確かに杉並区内にも、
「ベテランの教頭は校長になるのを楽しみにしているのに、
その席を横取りするのはなにごとか!」
という意見もあったらしい。
しかし、[よのなか]の普通の組織では、新卒採用に加えて、中途採用がきわめて
一般的なマネジメント手段だ。私企業のみならず、中央省庁でも大手企業との
交流は昔からあるし、病院の事務長などにも企業からの転職組みが増えてきた。
自治体が管理しきれない保育や介護、あるいは給食などの分野にも民間企業
がきめ細かいサービスを届けているし、地元のNPO(非営利組織)ですでに
公共的なサービスを提供しているのは、元バリバリのビジネスマンやセールスレディだったりする。
「私企業=利益の追求」という偏ったイメージをもつ人たちはいまだに抵抗が
あるのかもしれないが、「私企業」とか「民間」「お金にまつわる話」にアレルギーをもち、
避けて通っているようでは、現代社会を生き抜く子どもたちを育てることはできないだろう。
現に、学校のなかで使っている「教科書」や「ドリル」「パソコン」だって、私企業の商品なのである。
いま必要なことは、プロのマネジャー(ビジネス出身とは限らない)と、プロ教師と、
プロの教育行政マン(自治体の教育委員会)が三つ巴に組んで、地域社会の資源を
「子どもたちの未来」のために目いっぱい掘り起こし、新しいノウハウを開発することだ。
適度な中途採用やヘッドハント(組織の長を他の組織からスカウトしてくること)は、
いつもプロパー社員(生え抜きで組織を維持してきた人たち)に異文化の刺激を与え、
よどんでいた空気をかき混ぜて、結果的に組織を活性化させる。
教育の世界でも、そのような「組織の原則」が当てはまらないはずかない。
▼教育目標は「自立と貢献」の二つだけ
▼鍵になるのは「情報編集力」を磨くこと
目次
序章 二一世紀の学校を目指して
第一章 教育の何がゆがんでいるのか?
1もう一つの「教科書」問題
2なぜ教科書はつまらないのか
3人生の教科書を作る
4[よのなか]をどう見せるか
5教科学習と[よのなか]科
6熱血社会科教師との出会い
7[よのなか]科の教員に求められるもの
第二章 仕事を通して「学びとは何か」を知る
1ビジネスの試行錯誤から[よのなか]科が生まれる
2子育てを通して得た「教育観」
3情報学習で何を教えるか
4[よのなか]科と「情報編集力」
第三章 [よのなか]科で「正解」のない授業を
1[よのなか]科の五つの教科書完成へ
2ロールプレイングする[よのなか]社会他
第四章 「学力低下」にどう向き合うか
1[よのなか]科は学力にとってマイナスか?
2〈藤原小論〉学力低下問題に関する考察他
第五章 中学校をどう改革していくか
1民間人校長誕生の裏で
2教育に何が求められているのか
3魅力ある公立校を目指して他
民間校長、中学改革に挑む 日本経済新聞社 藤原和博・天野一哉
1400円(税別)
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