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今宵もひたすら一生けんめい
ソニー・マガジンズ
有馬秀子
ISBN4789719189
●お店開業50年、満100歳の銀座ママ!!
「強情っぱり」「お洒落っ気」「忘れる」
可愛く元気な歳のかさね方。
豊な人生を送るには、人との出合いが、重要だと思います。
そういう点、私はたいへんに幸せだったとおもいますね。
「お母さん、家で座ってお裁縫ばかりしてるなら、僕がよく行く
五反田の喫茶店が売りに出ているから、喫茶店でもしてみたら
どう」戦後間もない一九四八年、大学を出て会社勤めを始めてい
た息子の何気ないひと言から、私、有馬秀子の五十余年に及ぶ
バーのママ生活の幕が開いたのです。このとき私は四十五歳でした。
そのころの東京は、まだあちらこちらに戦争の傷跡を引きずっていました。
息子の一言に、「いい加減なことを言って」と思いながらも、いたく気をそそられました。
戦争末期、空襲警報が毎日、朝から夜中まで鳴り響き、寝るとき
も寝巻きではなくモンペ姿。灯火管制が敷かれているので、電灯
の周りには、黒い風呂敷をかけなければなりません。
終戦でそのようなことがすっかりなくなり、日本国中、どこか
ほっとしたところがありました。と同時に、戦争中の抑圧の反動
からか、今の時代とは少し意味あいが違うかもしれませんが、
女性が働く意欲をもちはじめ、女性の間では表に出て溌剌と働き
たい、自分を出したい、という気分が漂っていました。
(本文よ)
目次
女でも、なにか始められるかもしれない
このぐらいの店なら、私にもできる
お勘定をいただくのが、つらい
一途な強情っぱり
初心忘るべからず他
いくつになっても、女は女はございます
お洒落さん
『婦人公論』誌の記者に憧れる
芸者さんの追っかけ!?
口説かれたのかしら他
思い出語りは、楽しゅうございます
小学生にして処世術を学ぶ
下町の粋他
妻として、母として、面白うございました
お見合い結婚
関東大震災
息子の反抗他
人とのいい出合いこそが、なによりの良薬
九〇歳を前にして、一人暮らし
大事に奉られては、いけません
ウルメイワシを一日一〇匹
余命は、もう見当がついております
今宵もひたすら一生けんめい ソニー・マガジンズ 有馬秀子
1300円(税別)
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