かりそめ
新潮社
渡辺淳一
ISBN 9784103248118
女の顔にメスを入れる―。
過酷な運命におののきつつ、背徳の世界に耽溺する男と女。
「失楽園」から三年、待望の長篇小説。
著者の言葉
この小説で私は2つの試みをしてみました。
1つは、これまでの小説の女主人公の年齢が二十代から三十代
であったのを、初めて四十代の女性を登場させること。
彼女たちはまだまだ若く、魅力的な主人公になりうるとおもったからです。
そしていまひとつ、この年代故の、家庭の主婦としての立場と自らの愛と、
この2つの相克に悩む姿と、多くの女性が心の内に秘めている
二面性の妖しさを追求すること。
とくに後半ではこのヒロインの生きざまと美学について考えます。
題名の「かりそめ」は、儚い、その場限りの、虚しいといった意味ですが、
それ故に、この世にあるかぎりは懸命に、ひたむきに生きる、
そうした前向きの意味も含めています。
渡辺 淳一
¥1500(税別)
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