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常識として知っておきたい日本語 幻冬舎 柴田武 「刺身」 切るのになぜ「刺す」のか? 「足がつく」 どこにつくのか?? 「箱入り娘」 どんな箱に入っているのか? 「無骨な」男 骨はないのか、あるのか? 「水商売」 酒を売るのになぜ水か? 「血みどろ」 まみれとみどろはどう違う? 「てんてこ舞い」 踊っているヒマがあるのか? 「しゃらくさい」 いい匂いか、悪い匂いか? 「お茶をにごす」 どんなお茶になる? 「ウマが合う」 ウシとは合わないのか? 驚いた!知っているつもりで知らなかった! 身近な351の言葉、隠された語源と日本人の心 上の様な問いに対して作者が下記の様に答えます。 「腐れ縁」 腐ると縁が切れるのでは? 男女の心中死体が見つかった。二人は許されぬ間柄で、 男女の見分けもつかないほど腐乱していた 記事にお目にかかることがある。 そこから連想したのかどうか、男女の仲を「腐れ縁」と言ったり する人がいる。 腐乱死体うんぬんはともかく、「腐った緑」なら 切れてもよさそうなものだが、そうはいかないのがこの「緑」の やっかいなところだ。じつは、この場合の「くされ」は「鎖」の意味もあり、 鎖でしっかりつながれているような縁のことを言う。 中でも男女のあいだの鎖は格別に太くて強いようだ。 少々さびつくことはあっても、なかなか切れない。 「もってのほか」 何のほかなのか? かわいい娘が、駈け落ちに走るなど、世の親は 「考えてみたこともない」に違いない。 「恋は思案のほか」とはいえ、今の世の中は、 考えてもいないことが日常茶飯事のように起こるのだから、 「とんでもない」ご時世になったものだ。 娘の危なっかしい恋など、男親にしてみれば「もってのほか」だが、 これを「思外」と書き、「おもってのほか」と読んだという説がある。 そこから、「とんでもない」「けしからぬ」という意味に 使われるようになったらしいのだが、一説によると、 世の進歩は常識を超えた「思外」から始まるという。 果たして今は、進歩の前ぶれなのか、崩壊の前兆なのか。 1300円(税別) |