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イラクの小さな橋をわたって 光文社 池澤夏樹・文 本橋成一・写真  
イラクの小さな橋をわたって
光文社
池澤夏樹・文
本橋成一・写真
ISBN4334973779

ここにイラクの人々の暮らしがある。
ほくたちと同じ普通の人間の暮らしが。 坂本龍一

もしも戦争になった時、
どういう人々の上に爆弾が降るのか、そこが知りたかった

二〇〇一年、
国連は経済制裁によるイラクの死者の数を百五十万人と
推定するレポートを発表した。
このうちの六十二万人が五歳以下の子供だった.......

実に明るい人たちだ。
しかもおそろしく親切

この国は全体として十数年前の段階で足踏みしている
食べる物は充分にあったし、質も申し分ない。

小さな橋を渡った時、
戦争というものの具体的なイメージがいきなり迫ってきた
この子たちをアメリカの爆弾が殺す理由は何もない

イラクに行こうと思った。
直接の目的は遺跡を見ることだ。
数年前からある雑誌に遺跡による文明論を連載している。そのため
に世界各地へ旅をして、いろいろな遺跡を見てきた。
その中には当然、メソポタミアが入るべきなのだが、しかしここは
除外するほかないと考えていた。
メソポタミアは言うまでもなく世界四大文明の発祥地の一つだが、
今この地域はイラクという国に属している。行けば古代のシュメール
やアッシリア、バビロニアなどの遺跡が見られるのは間違いないけ
れど、今のイラクはとても入りにくい国とされている。
湾岸戦争の後、この国は基本的に外国人を入れない方針で、ヴィザ
を取るのはとても難しいと言われてきた。
世界中を網羅するLonely Planet社のガイドブックのシリーズにも
『イラク』という巻はない。『中東』の巻の一部にわずかな記載が
あるだけで、ここにも入国は難しいと書いてある。
これでは諦めるしかない。
ところが二〇〇〇二年の五月、実はそんなに厳しくないという情報
を耳にした。数年前とは事情がかわったらしい。
では申請してみようかとぼくは考え、東京のイラク大使館で取材の
趣旨などを説明したところ、ヴィザの発給が決まった。
(本書より)

イラクの小さな橋をわたって 光文社 池澤夏樹・文 本橋成一・写真

952円(税別)
イラクの小さな橋をわたって 光文社 池澤夏樹・文 本橋成一・写真 単価 952円 購入数

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