明治・大正
古掛時計図鑑
光芸出版
武笠幸雄
ISBN 4769400381
古掛時計たちには、遠い日のユンハイス・タイムが時を刻み、
古いセコンドの妙なる音色、魅惑のアンリ・ド・ヴィックの灯がある。
本物だけがもつ確かな味わい・・・・、長い歴史のなかで息衝いてきた、
愛すべき古時計たちには。ひとつひとつ心をこめ、誇りをもって造り出した時計師、
大切に使ってきた人々、それら総意のような情熱さえも感じさせる古時計たち...
古掛時計たちの真の魅力は、そのシルエットともいえるセコンドなどに隠れている。
いやに装飾を施したりする、いわゆるマニエリスムは、研究熱心な時計愛好家、
収集家を感動させるに充分なディテール崇拝趣味といえるかも知れない。
人々の心を癒す、静にリズムを刻むセコンドの音ーそれだけで人の心をひきつける
不思議、この神秘的な愉楽が、人間と古時計の関係をいっそう陰翳の深い、
濃いものにする。私は、一人の時計愛好者として、多く寡黙な庶民に愛され、
親しまれ、そして実際に使用されてきた、生活という素朴な時空に囲繞されて
匂うような形象に磨かれた古時計たちが、今日、理解ある人々のてに所蔵せられて、
よく手入れされた状態の裡に、いとおしみ保存されるよう、深く信じ念願せずにいられない。
(本書はじめにより)
■もくじ
明治・大正の内外製古時計
古時計の条件と買う場合の注意
時と古掛時計と私
原色図版
八角型
四ツ丸型
丸型
卵型、箱型、R型
装飾
古時計三昧
虚心、感心、恋心
私の大好きな時計たち
古時計の虜になって
明治・大正 古掛時計図鑑 光芸出版 武笠幸雄
4000円(税別)