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大工道具の本
棟梁が語る「見えない刃のあと」
(社)全日本建築士会付属建築道具館編
理工学社
大工道具は、大工・棟梁の技があって初めて生きます。
道具を扱う人の心意気を感じて下さい。
人の歴史は、モノの歴史でもあります。直立歩行することによって
足から進化した手は、自らに備わった機能だけでは実現しえない
欲求を、知恵に伴う道具の発明によって実現してきました。
経験の蓄積が頭脳を磨き、道具もまた人の歴史と共に進化してきました。
建築の世界においても、建築大好き人間のいいものをつくりたいという
「こだわり」と、建築素材への限りない「感謝」と「愛情」が、すぐれた「道具」と
「接」を生み出し、建築文化を構築してきました。
人と道具とその対象である素材との関係は、あくまでも水平関係であり、
決して上下関係ではありませんでした。
あくまでも道具は、人の手の延長線上にある「人肌」を感じさせる
距離にありましたし、素材と人との関係斗方的に利用しつくすと
いうものではありませんでした。
(中略)
本書は、人の意識、哲学、感性が生み出した「道具」を、
生態人である大工が語るというものです。
ベースとなる資料は、社団法人全日本建築士会内部に組織された
昭和の棟梁有志による「大工道具を語る会」の座談ですが、
それらをさらに補足し、大工道具を人類の英知が凝集したものという
視点で、専門家だけでなく、広く木造建築を愛する一般市民の方にも
楽しく読んでもらえるものに編集しなおしたものです。
(本文「はじめに」より)
第1章 道具が相手をする木の話
第2章 大工あっての道具の話
第3章 道具あっての大工の話
第4章 大工と道具がつくりあげた技の話
第5章 大工と道具をつなぐものの話
2400円(税別)
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