| ベッカム
BECKHAM
すべては美しく勝つために
PHP研究所
デイヴッド・ベッカム
世界各国でベストセラー!
サッカー界のスーパースター、ベッカムが全てを語った!
挫折から、イングランド代表キャプテンへ。
マンチェスター・ユナイテッド命、ヴィクトリアへの愛・・・・・・・・。
ベッカムが、初めてすべてを語る。
僕が苛立っていたかどうかはともかく、覚えているのは
ボールが回ってきたときに背後から押された感触があったことだ。
そしてボールがぼくの顔か胸に当たり、僕は頭をひっぱたかれたか
髪の毛を引っ張られたような気がし、シメオネが何か言った。
もしぼくが右足を振り上げなかったら何も起こらなかったはずだし、
今でもぼくは、その足が彼に触れなかったと断言できる。
しかしぼくは本能的に足を振り上げ、彼が倒れて、
すべてが始まったのだ。
(「本文」より)
ぼくは軽く挨拶したが、彼女はずっとてらいもなくぼくの方にやってきて
「ヘロー」と言った。そこで当時のスパイス・ガールズのマネージャーが
ぼくらをきちんと紹介した。
シャイなぼくは、それでもやっと「ヘロー」と言うのが精一杯で背を向けてしまった。
後で自分を呪ったものだ。ビッグ・チャンスを台無しにしてしまったと思い込んで。
1週間後、彼女はマンチェスターに現れた。
試合の後で何か飲もうと思ってプレーヤーズラウンジに行くと、
バーに向かって歩いてくる彼女の姿が目に入った。
飲み物を飲み終えたぼくはすでにバーから離れて歩さ去るところだった。
後に彼女から聞いたところ、ぼくはわざと彼女を無視するようなふりをしながら、
そばを通り過ぎるとさに「ハイ、元気?」とか何とかぶつぶつ言ったそうだ。
まただ。
その時点で彼女は、ぼくが彼女に興味がないと思ったそうだが、
真相はただただぼくがシャイだっただけ。
幸いにも彼女はワインのグラスを2個持っていて、思い切ってぼくに近づき、
そしてぼくらは話し始めた。
みんながぼくらを見つめているのがわかって照れくさかったが、
すぐにおしゃべりに夢中になった。一度壁を越えたら後は大丈夫。
知らない人に話しかけるのは苦手でも、会話が始まればすぐに
リラックスするのがぼくだ。
いつのまにかラウンジにいるのはぼくらだけになっていた。
最後にヴイクトリアは振り向いてこんなことを言った。
「それで、電話番号を教えてくれるの?」
後に彼女から、ぼくが代わりに彼女の電話番号を知りたいと言ったことが、
ひどくそっけないと思ってがっかりした、と言われた。
ぼくはただ、自分の電話番号を教えてもかけてはくれないだろうと
心配していただけだった。ぼくは言った。
明日の朝11時にかけるよ。家に帰ったぼくは、
彼女の番号を6、7枚の紙に書きとめて害さとめて無くさないように
家のあちこちに置いておいたものだった。
午前中にトレーニングがあったので、実際に電話したのは11時より前だった。
彼女は翌日発ってしまう。その前にロンドンまでドライブして会いに行きたかった。
彼女もぼくに来てほしいと思った。
でも彼女とぼくのどちらからもそれを聞くつもりはなかった。
わざとその話を避けて、僕が聞いたのは「何をしていたの?」
といった類の話題だった。
彼女は電話を切った後にこう言ったに違いない。
「なんとかして会いに来て!」。
(「最愛のヴィクトリア」より)
第1章 フットボールマニア
第2章 マン・ユナイテッド命
第3章 最愛のヴィクトリア
第4章 ワールドカップの屈辱
第5章 トレブルの真実
第6章 ユーロ2000の収穫
第7章 名声と幸運
第8章 未来
訳者あとがき
ベッカム BECKHAM PHP研究所 デイヴッド・ベッカム
2000円(税別)
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