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あの世この世
新潮社
瀬戸内寂聴・玄侑宗久
ISBN4103112190
人は死んだらどうなるのですか?
作家であり、僧侶である二人が教えてくれる極楽への道案内!
●教えて下さい。
あの世は本当にありますか?自殺はいけないことですか?
愛の悩みは尽きません。不慮の死はどうやって受けとめればいいのでしょう?
祈りや願いは届くのでしょうか?極楽はどんなところですか?
【一陽来復】
対談の日程が九月九日と決まったとき、ああ重陽の節句だ、と思った。
陽数の最大である九が重なることは、中国にならって
日本でも目出度いと考える。いわば、こんな日が永遠に続きます
ように、というほど目出度い日なのである。月齢を見ると、
満月直前だった。べつに我々の剃髪した頭を浮かべたわけじゃないが、
これまた目出度いなぁと思ったのである。
おそらく寂聴さんも私も、陰陽で云えば陽なのだと思う。
陽の基本的性格は「動きまわること」。単に行動のことばかり
でなく、気持ちの在り方も我々は動的ではないだろうか。
もともと心は六道とか十界と呼ばれる幅を動きまわるわけだが、
動的ということは安定しない、ということでもある。
おそらく僧侶という職業は、人前に出るとすぐに陽になる性を
身につけるのだと思う。それは修行の成果なのかもしれない。
だから現物の寂聴さんを憶いだすと、満月どころか太陽のように
輝いた姿で蘇ってくる。そうして放散されるのが慈悲なのかも
しれないと思うが、私はその慈悲に甘え、夜中の十二時に
「水入り」を告げられるまで話つづけてしまった。「水入り」を
告げたのはむろん寂聴さんではなく、周囲の人々である。
(本書まえがきより)
目次
一 あの世はあるのでしょうか
愛する人に死に別れるくらい、苦しくつらいことはありません
「そろそろお迎えですよ」とはなかなか言えません
本当に愛している人はみんな死んでしまった他
ニ 仏教に入るまでの道をさか辿る
宗教、宗派を超えて、好きなものは好きなんです
信仰生活をしている人にしか、わからないこと他
三 お釈迦さまの慈悲と最後の旅について
お釈迦様こそ完全な慈悲の権化です
仏教的な慈悲から男女のことを考える他
四 この世の苦と楽について教えてください
私たちの悩みを聞いてください
なぜいじめが起きるのでしょうか他
五 ふたたび、あの世とはどんなものでしょうか
寂聴極楽ツアーにみんなで行きましょう
あの世は人間に残された最後の夢他
あの世この世 新潮社 瀬戸内寂聴・玄侑宗久
1200円(税別)
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