2days4girls
2日間で4人の女とセックスする方法
集英社
村上龍
ISBN 408781291X
いま、望みうる最良のエロスとは?
最新長編小説 救済という嘘の物語
わたしたちは、他人を、救うことができるのか?
広大な庭園をさまよう男、ふいに姿を消した女。
わたしは、心を病んで捨てられた女たちをオーバーホールする。
いま、一人の女を捜して、広大な庭園に迷い込んだ。
「明日からここに住みます」という手紙、ミユキは姿を消した。
わたしは迷い、探し、信じる。
救済という嘘に身も心も縛られながら・・・。
わたしが死んだとき葬式で誰が泣いてくれるだろうと考える
ことがあるとミユキは言った。そんなことには意味がないと
わたしは思った。自分の葬式を見ることはできないからだ。
だが、自分の葬式を眺める方法が一つだけあるのだと彼女は言った。
わたしは庭に佇んでいる。この景色が夢なのか、そして夢ならいつかは
覚めて現実に戻れるのか、あるいはこの見たこともない庭がわたしの
現実なのか、はっきりとしない。
わたしは背の高い植物が群生する回廊を歩いている。
わたしの背後に誰かがいるような気がするが、その人物は決して
こちらに話しかけようとしない。広大な庭だ。
花壇を巡らした遊歩道があり、その奥には鬱蒼とした森が広がっている。
左側には池があって、ボートを係留するための小さな桟橋もある。
池の中央には円錐形の東屋が建てられている。
視界の端に白鳥に似た影が見えるが、卵を暖めているのか、
またはそれが精巧に作られた彫像なのか、決して動こうとしない。
(本文より)
2days4girls 2日間で4人の女とセックスする方法 集英社 村上龍
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