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14歳からの哲学
考えるための教科書
トランスビュー
池田晶子
ISBN4901510142
人は14歳以後、一度は考えておかなければならないことがある。
だからとにかく大事なことは、君が、「知りたい」という気持ちを強く
もっているということ、ただそれだけだということです。
T 14歳からの哲学[A]
考える・言葉・自分とは誰か・死をどう考えるか・体のみかた・
心はどこにある・他人とは何か
U 14歳からの哲学[B]
家族・社会・規則・理想と現実・友情と愛情・恋愛と性・
仕事と生活・品格と名誉・本物と偽物・メディアと書物
V 17歳からの哲学
宇宙と科学・歴史と人類・善悪・自由・宗教・人生の意味・存在の鍵
●14歳の人へ
このような仕方で物事を考えることを、「哲学」と言います。
もし君が、このようなものの考え方、当たり前に思っていることが本当は
どういうことなのかを知りたくて考えるということに、もっと興味があるのなら、
書店か図書館へ行って、「哲学」と名付けられたコーナーを見てみるといいでしょう。
そこには、古くはプラトン、デカルト、カントといった有名な名前の人々の本が並んでいるし、
新しくは現在生きている人によって書かれた本もたくさんあります。
でも、たとえ今の君がそれらの本を手に取って読んでみても、聞きなれない言葉や
変な言い回しがいっぱい出てきて、おそらくちんぷんかんぷんでしょう。
でも、もし君がこの本に書いてあるような仕方で「考える」とはどういうことなのかが
わかったのなら、あれらの本を無理して読んだり、専門の知識を覚えたりする必要は、
必ずしもないのです。なぜだかわかりますね。
だって君が求めているのは、「考えて、知る」ことであって、
「読んで、覚える」ことではないからです。
(本書あとがきより)
●14歳以上の人へ
「哲学」という何かが、自ら考えるより先に存在しているわけではないのですが、
哲学史や学説を覚えることが哲学であるという誤解は根深く、
あるいはそれらを「やさしく」解説したところで、やはり自ら考えられているわけではなく、
さらには自ら考えているかのようで、単なる個人の人生観であったり、
そんなこんなを見るに見かねて、とにかく人が素手で考えはじめるその生の始まりを伝えるべく、
このような教科書の形で書いてみました。対象は一応14歳の人、語り口もそのように
工夫をしましたが、内容的なレベルは少しも落としていません。落とせるはずがありません。
なぜなら、ともに考えようとしているのは、万人もしくは人類に共通の「存在の謎」だからです。
したがって、何らかの答えめていたものを教えているわけではないこの本を「教科書」と呼ぶのは、
ひょっとしてふさわしくないのかもしれませんが子供とともに、生徒とともに、あるいは一人で、
なお謎を考えて知りたいという意欲をおもちのいかなる年齢の人にも、何らかお役に
立てるものとおもっております。
(本文あとがきより)
14歳からの哲学 トランスビュー 池田晶子
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