■会員の活動記録
淡路風土俳句会支部
小倉行子
昨年の秋、四国在住の数人の「風土」(神臓器主宰)の人達と語らい、
合同の上勉強することとなり、名も「海峡句会」として発足した。
平成11年7月に第1回の句会を四国で開き、第2回は淡路吟行と、
2つの支部で交互に行うこととした。
その後会は順調にすすみ、この2月には洲本城趾、成相寺、枝垂梅を見学し、
三月には四国の阿南市椿公園の吟行を予定している。
又東京の主宰を招き、句会を持ち、勉強するための積み立てなども計画している。
のけぞりて宇宙を学ぶ冬館青嵐
しらうめや腰掛松の前の池近夫
初旅や日の出に遠きバスの中総子
寒潮や青葉の笛のはるかなり玲子
ただ一念臘梅匂ふ禅の寺恒太
寒椿散りてぞ匂ふ句碑の陰千鶴子
炬燵船棹指す主の国訛安美
厨子に入る青葉の笛やぼたん雪新二
早梅や一弦琴の音のはるか行子
合同句集『群翔』を発刊
淡路若葉会
平成5年に結成35周年を記念して合同句集『群千鳥』を出版したが、
このたび40周年を記念して、会員36名のアンソロジー『群翔』を刊行した。
毎月、例会を催し、会報「淡路若葉」を発行し、 研鑚と親睦を図ることを目的にしている。
合同句集『群翔』に収録の句の一部を抽出する。
竜の玉こぼれしいろの藍深し 公代
遺句集のあとがきを書く秋深し 郁恵
闇を縫ふ蛍火として縺れ合ひ 豊美
心解く緑陰といふ安らぎに 志津
見返ればなほもしきりに花吹雪 英美
大空に海あるごとし鰯雲 昌子
開け放つ門より花の磴となる 孝子
音も無く木の芽起しの雨となり 浦子
空蝉となりても草を離さざる 俊子
春眠の誰にも気兼ねなく独り みち
船乗と解る戒名彼岸墓 琢磨
さよならと燈籠波につきはなす 茂子
涅槃図を掛けたる壁に地震の罅 勝美
鷺草の翔つを促す風出でし かずこ
吾が町の城を要の初景色 芳子
闇さらに深め蛍の数増えせる 直美
ライターの焔の見えぬ炎暑かな 郁夫
俗名で語りかけして墓洗ふ みさ女
曝す書に父の遺せし聖書かな 香南
城山に人の声する良夜かな 美代子
癌摘りし命養ふ大昼寝 曲浦
岩屋俳句会
大星たかし
県の<被災地芸術文化活動補助金>の交付を得て、
3月に合同句集「海峡の街」を発刊。
4月11日での出版祝賀会には、16名全員が集まり、さらなる精進と発展を祈願した。
恒例の忘年闇汁句会に、今回は七星句会を迎え、12月13日清風荘において
なごやかな交流のひとときを過ごした。
《年間一人一句》
ふたたびは逢へぬ別れか春の雨 上村喜代枝
父母在さぬ故郷遠し秋彼岸 薄木和子
闇汁の種は家計の教育費 大塚昭子
賛美歌の窓を洩れ来ぬ月見草 岡本ゆきゑ
新入生らし席ゆづりくれたるは 川上あさゑ
鰯雲老いても保つ意地一つ 国本文子
母の日や子等のくれしは旅行券 坂野よね子
雷の触れ太鼓あり冬に入る 田尻洋子
紫は暮れやすき色菖蒲咲く 西山はつ子
夏蒲団母の寝嵩の低さかな 荻原万喜子
端居して確かならざる人を待つ 畑美代子
誘はれて京の料理へ初袷 平井みね子
心太するりと言葉かはされて 平松文子
渡御の禰宜身を乗り出して海祓う 前川勝
落葉蹴る子供の頃にかへりたく 森本光子
駅伝はアンカー勝負山笑ふ 吉田耕人
空港の反対署名炎天下 吉田碧舟
胡弓弾く月をかかげし駅頭に 大星知子
攻太鼓とどろく島の祭りかな 大星たかし
九年母と淡路
森岡花雷
九年母句会は毎月本部吟行を稱し、日帰りが出来る範囲で吟行を催している。
平成12年4月11日、佐野会館を拠点に温室群を中心に吟行した。
参加76名、更に7月18日志筑埋立地の淡路蓄連仔牛市場及び静かの里に吟行し、
会場を津名ハイツとした。
参加約70名、更に今年3月梅丸旅行に一泊し、花博等に吟行し淡路の会員も、
多忙な1年であった。
活動記録
植木寛
欅俳句会淡路支部・渦潮同人句会は、昨年12月、初めての合同句集を発刊しました。
会員の各30句とそれぞれの俳句に対する思い入れを綴った文書も併載。
負担軽減のための俳句、文書のワープロ打ち、紙面構成、
表紙の題字、挿絵等すべて会員の手作りで、
業者に発注したのは印刷、製本のみ。
俳句はワープロ打ちのため、少々字体が大きめとなりましたが
高齢会員が多く「見やすい」と、かえって好評でした。
初めての句集編集で行き届かぬ点もありましたが、
おかげで故人も含む掲載者15人には各10冊無料配布できました。
洲本九年母俳句会
野上笙楓
平成12年1月8日(土)
会場 洲本市中央公民館
翩翻と日の丸靡く御代の春
竹馬に乗る子の姿見ずなりぬ 野上笙楓
三家族揃ひめでたく屠蘇祝ふ
復興の灯の燦然とルミナリエ 稲本穂波
初日待つ人ら思はず合唱す
眞赤なる酒器のめでたきお屠蘇受く 中村拓榴子
初句会花ビラ餅に抹茶出て
チリチリと鈴鳴る破魔矢授かりし 田中かほる
福笹の大は見るだけ小を買ふ
新婚の仲良くしてると賀状来る 西村和子
七曜俳句会
真県緑泉
・毎月27日 例会 於洲本中央公民館
・4月7日「七曜」主宰橋本美代子先生を迎へての記念俳句会
・10月2日橋本美代子先生講演会に参加
・1月11日〜12日 初句会於洲本市由良生石エトワールにて。
・句会作品抄
厄日過ぐレジの賑はふ種物屋 橋本武美
敬老の日種播く予定表のまま 川添房子
上がりゆく光の帯や恋螢 アセチ和子
稲穂抱き交通安全案山子立つ 堀とき子
人口滝飛沫に秋の光亨く 田中照子
鳴き交はす庭にこほろぎ鉦叩 岩田和子
足もとに飛ぶ虫多し花野径 郡清子
炎天へ起重機なほも首のばす 橋本光世
平成12年2月12日(土)
一つあればによきりよきりとある土筆
絶壁のごと大空へ野水仙 中村拓榴子
散らかりしままが落ち着く炬燵の間
生かさるることの倖せ冬うらら 稲本穂波
水仙に瞳遊ばせ句を案ず
寝そびれて一人酌む夜の炬燵 野上笙楓
節分の見えざる鬼に豆を撒く
若布干す影の捩れきつてをり 樋口菊
初孫を祝ふ雛に句を添えて
幼児ら一日入園春隣 西村和子
魅入られし風邪に訣れを告げたくて
寒き日のひそと身を伏す熱帯魚 田中かほる
不器用に研ぐ包丁に稲妻す 玉本節子
禅庭に一小節の法師蝉 出梅和子
鴨あそぶ池の真中に望の月 朝野茂美
島人の總踊りで果つ運動会 井手由紀江
日の残る山を見てゑる一二月 栄郁子
鰯雲浜へ繰り出す豊漁祭 榎本純子
嵐止み浜へ漂着花の枝 小林啓子
金木犀眠けを覚ます手を洗ひ 河野欣一
台風が拭ひ去りたる空の月 奥野武之
直通車花野の駅へ風の笛 喜田明子
強燭の漁船入り来る月の河 小山かつみ
島渡る地べた座りの若者ら 稲山忠利
テント閉づ海風入るる窓残し 真県緑泉
東浦町・センター俳句会
高田成樹
ふるさとに住んで、ふるさとを象徴するような「ふるさとの一句づくり」を目標にしています。
平成11年10月には、町内にある松帆神社の御鎮座六百年の記念大祭を捧賛して、
吟行句会を催しました。
奉納の舞鈴の音の音爽やかに 石川憲子
里神楽大蛇退治でおさめけり 上田聿子
六百年記念の幟秋祭 島田厚信
小春日に宝物殿も明るくて 高田万里
産土のこの宮ここに六百秋 高田成樹
漁師町の漁師言葉の秋祭 巽玄身
秋祭にぎわいに買う昔菓子 中島益美
秋祭六百年のその歴史 新阜百合枝
秋祭母の背にある稚児眠る 福本幸子
菊日和六百年を神馬駆く 山口よし子